「芸能人とドラム」というと今やそれほど珍しくはありません、イケメン俳優中川大志もドラムができるわけですが、問題はどれぐらい上手いかということです。
そこで、ぶっちゃけ本当に上手いのか…?過剰評価されていないのか、プロが具体的に解説します。
この記事は筆者であるプロドラマーが「イケメンでドラムが上手い」などという憎たらしい事実をプライドを捨て認めてしまうのか、または「天は二物を与えず」の論を死守できるのかという記事である。
中川大志のドラムは率直に言って上手い、日本人が苦手なあの技が使える!
目次
まずは中川大志のドラムを見てみましょう。
まずはチンタラ説明するより、こちらの映像を見ていただきましょう。
この映像は映画「坂道のアポロン」の川渕千太郎というジャズドラムをやる役柄のメイキング映像です↓
皆さんいかがでしょうか?
おそらくこう思ったのではないでしょうか?
「おぉ!…凄いっぽい…詳しくないけどたぶん凄いと思う…」
ジャズドラムが上手いかどうかって正直よくわからないですよねw
ドラムという楽器はドカドカ連打してれば、とりあえず上手いように見えるというのが
“ドラムあるある”だと思います。
プロの率直な感想
では、プロ的な見解を述べると
すごーく上手いと思います!
かなりのレベルに達したドラマーでないと、これとそっくりなことはできないでしょう。
この映画撮影のために10ヶ月練習したということですが、たかだか10ヶ月でここまで仕上げるとは、とても信じられないです。
ことジャズドラムにおいて、彼に勝てる有名芸能人がいるとすれば、現役時代の加藤茶ぐらいではないでしょうか?
※ただし、加藤茶はもともとバンドマンなので反則キャラでもありますw
中川大志のドラムのスゲーポイント①こまめに動く左足に注目!
【特別映像】映画『坂道のアポロン』知念侑李のピアノ×中川大志のドラムによるセッション – https://t.co/RQnljTyQoK pic.twitter.com/TSShDmaTAV
— Fashion Press (@fashionpressnet) March 9, 2018
この練習風景を見ると、凄いスピードで叩く右手に目が行きがちですが、彼のドラマーとしてのポテンシャルの高さを裏付けるポイントは左足にあります。
貧乏ゆすりのように動いているように見えて、リズムを刻んでいます、これはジャズドラムの最も大事な要素でありながら「ジャズドラムが難しい」とされる所以の一つで、日本人のドラマーは左足を動かすのが苦手なドラマーが多く、左足が動くことでリズムをキープするわけですが、これを10年ならまだしも、10ヶ月という短期間では普通は到底できません。
中川大志のドラムのスゲーポイント②ロール(ザーッて音)が使える!
この映像の最後の方でドラムの音で「ザー」って1位を発表する時のような音が出る技を使います、これは専門用語で“プレスロール”という技で、ジャズやマーチングドラムによく使用する技です、これも簡単にできるようなものではなく、力を良い感じに抜く練習が必要になります。
ここまで力が抜くことが出来ることが、右手で軽やかかつスピーディーにシンバルを叩いていることに関係し、腕力の力技でぶっ叩くのではなく、手首のスナップで綺麗に叩くことが出来るのはドラマーとして頭一つ抜けてると言えるでしょう。
中川大志は幼少期にドラムを習っていたが、重要なポイントはジャズダンス
華麗すぎ…!中川大志、ドラム練習映像が公開『坂道のアポロン』 – シネマトゥデイ: マイナビニュース 華麗すぎ…!中川大志、ドラム練習映像が公開『坂道のアポロン』 シネマトゥデイ 【動画】中川大志のドラム演奏がすごい!『坂道のアポロン』練習風景映像.… https://t.co/tIMvsqr4Zi
— 女子の恋愛相談 (@motekata) March 8, 2018
最初、私は“イケメン俳優がドラムが出来る”ということで、その憎悪と嫉妬心からケチをつける気満々で中川大志という俳優のドラムを拝見したわけですが、早々に「10ヵ月でこれは凄い」と心を入れ替えようと思います。
幼少期にドラムを1〜2年習っていたようですが、正直これだけの情報では10ヶ月の練習での前から上手かったかどうかの根拠にはならないでしょう。
ピアノを小さい頃に2年習っていたからといって超絶上手くなる子はひと握りであり、全員が全員すごく上手くなるとは限らないのと同じですね。
ただ中川大志様は、幼少期からドラム以外にジャズダンスを習っていたそうで、個人的にはそちらが大きいと思います。
ドラムは歳をとってからでも出来ますし、じつは意外に運動量も少なく叩けるものですが、根本的な身体の柔軟性や身体能力が備わっていれば、ドラムをはじてた時の初動の成長速度には非常に有利になるでしょう。
長年のダンス経験と舞台などで身体を動かしながらも一点集中する能力が持っている彼なら、10ヶ月の練習でこのレベルに到達できる信じがたい成長もギリ説明が出来ます。
要するに中川大志様がドラムを短期間で上手くなったというのは、武井壮が新しいスポーツを難なくマスターしたのと似た状況と言えるでしょう。
中川大志のロックドラムも叩けるが、プロの見解は流石に…
さて、初心者ドラマーの98%を地獄の底の叩き落とすほどの常人離れした進化を魅せる中川大志様でいらっしゃいますが、皆さん大好きロックドラムのほうはどうなのかという点も解説いたします。
まずは、こちらの動画を全部見るのはダルいので、3分23分あたりから見てみましょう。
・ドラムは魚介類ではなく、またスティックも刃物ではないため「ドラムさばき」という表現が適正か否か
・ドラムを披露!…でホンモノではなく電子ドラムを用意された時の絶望感
など、これらの“ドラムあるある”は一旦置いておくとして、先に述べたジャズドラムに関しては素晴らしいポテンシャルを持っている、中川大志様ですが、ロック系のドラムが並行して凄いとも限りません。
ロックドラムの上手さとは?
中川大志、ドラム生演奏でキメ顔!ヤバT新メンバーに!?松本穂香にも無茶振り!#中川大志 #松本穂香 #ヤバイTシャツ屋さん #ヤバT #ドラム@matsuhonon @yabat_official pic.twitter.com/zBTMsZqQ0c
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) January 29, 2019
この動画を見ていただいた方は、「ヤバイTシャツ屋さん」ドラマー もりもりもとさんも叩いてますがレベルの違いがわかりますでしょうか?
ドラムに関して詳しい私でもこの映像のみならばレベルの違いは見分けられません…。
ロックドラムは基本的にしっかりどっしりしたビートが力強く聞こえることが非常に重要ですが、この映像を見る限りふたりとも綺麗にビートが聞こえますよね!
それに加え、ジャズドラムでも見せた、手首が非常に柔軟に動いておりスピーディーなドラムプレイを可能にしています。
冗談を交えて叩いていますが、これがドラマーではなく俳優というのは、一般のドラマーはガチ凹みするでしょう。
まとめ
中川大志のドラムは、素人に毛が生えたレベルではなく、芸能人ドラマー界でも屈指の非常に高いポテンシャルの優れたドラマーであるということはプロ的に見ても間違いないと断言出来ます。
今後もドラムを特技として、俳優業にも絡めてその高いポテンシャルを存分に発揮してくれるのを楽しみにしたいと思います。