芸能人でドラムをやっている人は意外に多く、小籔千豊もその一人ですが、小籔千豊は芸能界のドラマーの中でも最強クラスの実力であることは意外に知られておりません。
しかし、一般の人はドラムの上手いか下手かを見分けるのは難しいと思います。
…そこで!
その理由を筆者プロドラマーから詳しく解説できればと思います。
目次
小籔千豊のドラムの凄さのレベルとは?プロと比較したら違うのか…?
出典も:ザ・テレビジョン
ドラムなどの特殊技能が必要なものの褒め言葉として「プロレベル」という言葉がありますが、これはあまり安易に使うべきでは無いと思います。
その上で、あえて表現させていただくと小籔千豊のドラムは「プロレベル」と言っていいでしょう。
その理由は、私の体感ではありますが、小籔千豊よりも下手なドラムの先生はいくらでもいるからです。
小藪さんは30代の頃からドラムをはじめたそうですが、もし仮にお笑いをやっていなくて若い頃からドラムをやっていたとしたら、まず間違いなくプロドラマーになっていたでしょう。
セミプロドラマー100人集めたら小籔千豊は何位ぐらいなのか?
出典元:吉本
ドラムの先生になれるレベルに余裕で到達してる小籔千豊ですが、これもまた私の主観ではありますが、ドラムスクールのドラムの先生を適当に100人集めたとしたら、小籔千豊は50〜70位ぐらいにはなれると思います。
これは、ドラムスクールのレベルが低いわけではなく、小籔千豊のドラムのレベルがそれほどまでに高いと言うことです。
小籔千豊のドラマーとして凄いポイント、上級者しかできない「あの技」が出来る!
ダウンアップ奏法を会得している
小籔さんがドラマーとして、アマチュアから頭一つ抜き出ているポイントとしてダウンアップ奏法と言う技を、ほぼマスターしていると言う点が大きな武器です。
この技法がどんな技かは、詳しくは「ダウンアップ奏法」とYouTubeでも検索していただくとして、
簡単に解説すると…、ドラムで速い曲を叩くときに手首をクネクネしてスゲー速く叩けるようにします。
例えるならば「自転車で速くこぎたい→立ちこぎをする」ようなもので「速いビートを叩きたい→ダウンアップ奏法を使う」というイメージです。
ダウンアップ奏法は難しいのか?
このダウンアップ奏法がどれぐらい難しいかというと、アマチュアのドラマーでマスターしている人は非常に少なく、「出来ているっぽいけど、出来ていない人」など、しっかりとマスターすることは容易でなく、これが出来ているドラマーは必然的にめちゃくちゃ上手いドラマーという認識をしても良いでしょう。
なぜ小藪がそれが出来るのか?
小籔さんがこのダウンアップ奏法を何故できるのかというと、当然練習量が多いであったり、先生の指導が良いなどがあるでしょうが、一番大きな要素として、ドラムの練習の仕方にあると推察します。
ドラムの練習のイメージとして、防音室でドラムセットを使って練習するというのが一般的だと思いますが、小藪さんの場合は収録の仕事などで、楽屋でドラムの練習用のゴムパッドとスティックのみを使用して練習してるようなことを番組で言っていました。
この限られた制約条件がひたすらスティック捌きを強化して、非常に柔軟なドラムの叩き方の会得に繋がったのが大きいでしょう。
小藪一豊がドラムを叩くとき、体の動きが少ないのは良いの?悪いの?
こちらのPV ジェニーハイ「片目で異常に恋してる」などを見ていただくとわかりやすいのですが、小藪さんがドラムを叩いている時の体の動きが非常に少なく、最小限の動きでドラムを叩いています。
これは、やる気がないわけでは全くなく、先に述べたように小藪さんはスティックコントロールを一般のアマチュアドラマーの平均よりも練習が圧倒的に多く、スティックのフォームが非常に発達しているので力を抜いて手首がムチの様に柔軟に動くので、音はクリアなサウンドでなおかつ音量も出せます。
それに加え、小藪さんは細身で身長は190センチの長身な体格なので、より一層動きが小さく見えるという原理です 、したがってこれは「上手いゆえに動きが少なく見える」ということになります。
16ビート系のドラミングを得意とする、現代的なドラマー「小籔千豊」
お疲れさまでした
“@seitakadosawa: ユニバーサルシティでの吉本新喜劇ィズのライブ&小籔さんのドラムを堪能し、ただいまわれポン生放送に向かってます! pic.twitter.com/CVlujDWCge”
— 小籔千豊(吉本新喜劇) (@koyabukazutoyo) June 24, 2016
ドラムのスタンダードなパターンとして8ビート というビートがあります。
これは日本人に非常に馴染みのあるビートなのですが、ここ最近のJ-POPは8ビート の倍のノリ「16ビート」というスピーディーなビートの音楽が軒並み大ヒットしております。
詳しい説明は省きますが、16ビートは文字通り8ビート の倍ありますで、基本的な8ビート より難易度があるわけですが、小籔さんがテレビでドラムを疲労する時はほとんど16ビートの曲が多いです。
ひとつはおそらくは小藪さんが16ビートのノリの音楽がお好きなのもあるでしょう。
しかし、それをテクニック的に可能にしているのは圧倒的な練習量があってのことであることは間違いありません。
小藪さんいっとき週5で1日何時間も練習していたこともあったようです。
しかもその練習内容は私がテレビで見る限り、非常に高度な練習内容で、アマチュアドラマーが楽しめる範囲での練習を凌駕していました。
小籔千豊は無表情で叩いてるが絶対に楽しめている断言できる!
間違った説でドラマーは「良いドラマー=笑顔でドラムを楽しそうに叩く」というような説もありますが
ドラムはニコニコと笑顔でドラムを叩くことが必ず良いドラマーというわけでもなく、それは人ぞれぞれです。
例えばX-JAPANのYOSHIKIがニコニコ笑いながらドラムを叩いているでしょうか?
小藪さんも同じでもともと芸人として、切れ味の強いコメントを武器としてることもありますが、基本的に本当にドラムという楽器が好きで真剣にやっているので無表情になっているのでしょう。
少なくとも小籔千豊は芸能界トップクラスのドラム愛・音楽好きであり、芸能界トップクラスのドラマーであることは間違いありません。
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